コラム

チタンの特性とIP_Goldチタンの耐久性について

投稿日:2018年9月21日 更新日:

チタン(Titanium)の特性についてご紹介します。
当社は”新日鐵住金株式会社”様のチタンを使用しています。
意匠的な用途や耐久性の必要な用途に使用されるので、”純チタン”という混じりけの無いチタンを使用しております。

さて、まずチタンの特性です。

軽い、強い、錆びない。
三拍子揃った建材です潮風や酸性雨にも朽ちません

軽さは銅の1/2、強さは鋼と同等です。
プラチナに肩を並べる錆びにくさ。
海辺の大規模建築や火山灰対策にも実績。
建造物の新たな敵、酸性雨にも比類なき耐食性能。

この素材にIPゴールドを施しますと、
”悠久の時の流れから文化を守る IPゴールドチタン”が生まれます。

長い時間風雨にさらされても傷みにくく、変色しにくい表面です。
伝統建築や海岸付近の用途、または、店舗サインや外装材にも最適です。



では、どのくらい耐久性があるかという事ですが、

①海水に対しての強さ
 ※海岸付近では、様々な素材がダメージをうけます。
  試験:CCT 280サイクル

チタン

CCT280サイクル試験でもびくともしていません。 変色も腐食もありません。



金箔銅板

CCT280サイクルで表面は腐食しています。



ステンレス鋼(SUS316)

CCT280サイクルでは錆が出てしまいます。
汎用ステンレス鋼よりは強いのですが、これ以上の性能が必要な場合は鋼種グレードUPが必要になります。

では、このIPゴールドチタンの加工性能をご紹介します。
<曲げ加工>
90°R0.75t t=0.4mm
割れや剥離はありません。



<落重試験>
先端径 5/8in.錘 4lb 高さ 4ft

割れや剥離はありません。



<碁盤目ケガキ&煮沸試験>
100℃水道水x48hr浸漬

テープテスト結果 剥離無し

素材のままでも非常に強靭なチタンですが、IPゴールドに加工することで黄金色の美しい高耐久性意匠素材としてお使いいただけます。

今回はチタンの特性のほんの一部をご説明しました。
また、改めてチタンいついてご紹介していきたいと思います。


<補足>
受賞:

第5回「ものづくり日本大賞」
優秀賞 【製造・生産プロセス部門 】

特許:
特許4418386号