コラム

“Fantastic ステンレス!Feel チタン!” はじめます。

投稿日:2018年8月29日 更新日:

金属の素材感というのは素晴らしいものです。
素材によっても光沢感や質感、触感は違いますし、同じように表面を研磨しても表情が違うものになります。
私たちは金属の素材感を大切にして、美しいステンレス、チタンを多くのシーンでお使い頂きたいと願っています。それ故に、”もっとステンレスを知って頂こう!” ”もっとチタンを知って頂こう!”
このような思いで、それぞれの金属の良さをご紹介していこうと思います。どうぞこれからよろしくお願いします。

今回はステンレスについてご紹介したいと思います。
本日は素材と研磨のさわりをお話いたします。


 

ステンレスの鋼種(使われる場所や用途でステンレスの配合が変わります。この種類を鋼種と言います。)はいろいろとありますが、最初の状態は大きく二種類になります。
冷間圧延材と熱感圧延材です。

それぞれの表面状態は冷間圧延材は表面が滑らかです。
代表的な母材仕上げはNO.2B(通称2B)と言います。0.3mm~6.0mmまでが普通に購入できる板厚です。サイズは幅1000mm と 幅1219mm と 幅1524mmが標準です。
長さはそれぞれありますが、一般的な標準在庫としては1000mmx2000mm 1219mmx2438mm 1524mmx3048mm これが標準となります。

この2B材からよく使用される研磨が#400研磨となります。#400研磨とは俗にバフ研磨と言われるもので、いろいろなところに使われています。
例えば、食品機械や厨房機器、厨房壁面、排気ダクト、キッチンのシンクや手洗い場などです。また、半導体製造装置の部品であったり化学プラントのタンクもこの仕上げが使われます。
このように様々な用途に使われる使い勝手の良い研磨商品です。

 

次に、冷暗圧延材に対して熱感圧延材ですが表面肌は粗くざらざらしています。このざらざら感とmatteな表面はそのままデザインとして使用されることもあって、首都圏でたまに見かけます。さて、この熱間圧延材の名称はNO.1と言います。これは板厚3.0mm~およそ100mmくらいまであります。
サイズは最大3000mmxL と幅広いのですが、だいたい切断された材料で購入されることが多いです。
この材料は研磨するときに表面を研削しなければなりません。非常に手間がかかりますが、その分デザイン的には重厚感のある雰囲気が出せるものです。

さて、このような母材を活用して様々な研磨仕上げが生まれます。
次回以降、お役に立つ情報をご提供してまいりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。