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【5/25】世界初:チタン製根巻金具採用について様々なメディアでご紹介いただきました。

投稿日:

2021年5月24日

日本製鉄株式会社
東洋ステンレス研磨工業株式会社

日本初となるチタン製根巻金物が広島県の社寺建築に初採用

 日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)の意匠性チタンTranTixxii(トランティクシィ)を使用した社寺建築装飾金物の一つである根巻金物が、広島県福山市にある正善寺の本堂新築工事(5月完成、引き渡し)にて初めて採用されました。今回採用されたチタン製根巻金物は、康和建工株式会社(本社:広島県安芸郡、以下、康和建工)代表取締役であり、宮大工棟梁の三村康久氏と伝建工学研究所(本社:広島県安芸郡)所長の澤登宜久氏監修の下、東洋ステンレス研磨工業株式会社(本社:福岡県太宰府市、以下、東洋ステンレス研磨工業)が日本製鉄の意匠性チタンTranTixxiiを使用して製造販売するもので、社寺建築金物の一つである根巻金物を日本で初めてチタン製で製品化しました。

チタン製の根巻金物は、一般的に使用される銅製もしくは銅に金メッキや金箔装飾を施したものに比べて耐食性に優れ、錆による周辺への汚れの心配もありません。多彩な意匠と優れた耐食性を持つ日本製鉄の意匠性チタンTranTixxiiが、社寺建築の格調を高める建築金物として正善寺の新築本堂を飾り、次の世代へとその美しさを繋ぎます。

今回の根巻金物は、東洋ステンレス研磨工業最新の特殊処理でチタン表面を黒色化したベース板と、同社のイオンプレーティング技術により金色に彩った龍飾り「緋・黄色ノ鏡見返りの臥龍」(三村康久氏命名)で構成されています。龍飾りは、康和建工制作の龍デザインを元に、細部まで表現するために様々な技術を選択したプロトタイプです。また、柱角部にあたるベース板側面を帯状に色調を変えるなど、柱との一体感を表現するために細かい加飾にも挑戦し、現代建築にも繋がる意匠表現を実現しました。日本製鉄は、パートナー企業との協働を通じ、引き続き次世代へ継承可能なチタン製装飾金物を開発・改良していきます。

チタンは戦後に工業生産が始まった新しい金属ですが、世界的には耐食性や軽量といった機能性が重視された用途が主流です。その中で日本製鉄の意匠性チタンTranTixxii は、独自の技術によって様々な色彩・色調を表現する、日本のものづくりにおいて時を超えて“伝統”と“美しさ”を次世代に伝える世界初のチタンブランドです。これまで浅草寺(東京都)や増上寺(東京都)、北野天満宮(京都府)といった日本の伝統的な神社仏閣をはじめとして、日本国内及び海外の著名な劇場やホテル、美術館、教会等、約700件以上の建造物に採用されてきた実績があります。

日本製鉄は素材だけの拡販に留まらず、東洋ステンレス研磨工業を始め様々な業態のパートナーと協働し、加工品に至る訴求力で日本及び世界に向けて開発、発信に取り組みます。

【社寺建築金物/根巻金物開発でコラボレーションした企業等】

  • デザイン・監修   康和建工株式会社
  • 監修        伝建工学研究所
  • TranTixxii製造    日本製鉄株式会社
  • 製造・販売     東洋ステンレス研磨工業株式会社

【物件概要】

  • 物件名:正善寺本堂新築・庫裏改築建立工事
  • 所在地:広島県福山市瀬戸町地頭分648
  • 設計・施工:康和建工株式会社
  • 竣工:2021年5月

<掲載新聞>
日刊産業新聞
鉄鋼新聞
日刊日本金属通信